momonga6.1でWLI-UC-GNを使って無線LAN環境を整える2010/06/11 23:38

X31にインストールしているmomonga6.1環境で無線LANを使う方法をメモ。
ちょっとだけ手間取ったのでログを残しておきます。



無線子機に使うのはメルコのWLI-UC-GNという、小型なUSB接続の子機です。
値段も格安で、某電器量販店で1500円程度でした。

導入前に必要なパッケージは以下の通り。

・gccコンパイラ
・kernel-devel

導入されていない方は、以下のコマンドで予め導入を。
ちなみに、内蔵の無線LANアダプタはBiosレベルでOFFにしています。
なぜかOFFにしないとWLI-UC-GNが正常に動作しなかったので。

  $ yum -y install gcc  
  $ yum -y install kernel-devel  

-*-*-*-*-*-*-*-*-*- (1) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
以下のサイトからドライバをダウンロードします。

http://www.ralinktech.com/support.php?s=2

落とすファイルはRT307xに該当するもの。
自分が落としたファイルは「DPO_RT3070_LinuxSTA_V2.3.0.2_20100412.bz2」です。

落としたドライバを解凍し、解凍したディレクトリ内に移動します。

  $ tar xvfj DPO_RT3070_LinuxSTA_V2.3.0.2_20100412.bz2  
  $ cd DPO_RT3070_LinuxSTA_V2.3.0.2_20100412.bz2  

-*-*-*-*-*-*-*-*-*- (2) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
このままビルドしてもダメなので、ソースを修正します。
まずは子機であるWLI-UC-GNのIDを調べます。
WLI-UC-GNをUSBに差し込んで以下のコマンドを実行。

  $ lsusb  
  Bus 001 Device 002: ID 0411:015d MelCo., Inc.  

「0411:015d」がWLI-UC-GNのIDになります。
これを踏まえ  common/rtusb_dev_id.c  を修正します。
エディタで開き  rtusb_dev_id[]  変数宣言の末尾に

  {USB_DEVICE(0x0411,0x015d)}, /* Melco */   

を追加します。コメントがBuffaloでは無くMelcoなのはご愛敬。絶対Buffaloなんて呼んでやらねぇ(過去嫌な思い出があったメーカーなので)。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*- (3) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次に  include/os/rt_linux.h  を修正します。

  #define STA_PROFILE_PATH "/etc/Wireless/RT2870STA/RT2870STA.dat"  
  #define CARD_INFO_PATH "/etc/Wireless/RT2870STA/RT2870STACard.dat"  

を、

  #define STA_PROFILE_PATH "/etc/Wireless/RT3070STA/RT3070STA.dat"  
  #define CARD_INFO_PATH "/etc/Wireless/RT3070STA/RT3070STACard.dat"  

に修正します。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*- (4) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
さらに  os/linux/usb_main_dev.c  を修正します。

  MODULE_DESCRIPTION("RT2870 Wireless Lan Linux Driver");  

を、

  MODULE_DESCRIPTION("RT3070 Wireless Lan Linux Driver");  
  MODULE_LICENSE("GPL");  

に修正します。
GPLの部分はただの気持ちです。ね。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*- (5) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
次にdatファイル名を変更します。
ファイルは解凍したディレクトリのルートにあります。

  $ mv RT2870STA.dat RT3070STA.dat  
  $ mv RT2870STACard.dat RT3070STACard.dat  

-*-*-*-*-*-*-*-*-*- (6) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
これでビルドの準備が整いました。解凍したディレクトリのルートで以下のコマンドを実行します。

  $ make  
  $ make install  

ビルドが通らない場合はコンパイラ等のパッケージが正常にインストールされているか確認して下さい。ソースの修正内容も再確認を。
ディレクトリの権限が無い場合はrootで実行して下さいね。

-*-*-*-*-*-*-*-*-*- (7) -*-*-*-*-*-*-*-*-*-
出来たモジュールをインストールします。解凍したディレクトリのルートで以下のコマンドを実行しましょう。

  $ insmod os/linux/rt3070sta.ko  

エラー等が出なければ、早速ネットワークマネージャー等でSSIDやWEP等を設定して接続してみましょう。
自分の環境では、この状態で再起動後も自動認識されたので、特にこれ以上の事はしていません。
再起動後に自動認識しない場合は他サイト様をご覧下さい。

今日もlinuxで快適なPCライフを!

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